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むし歯
歯の白濁と再石灰化
上の前歯の一部が乳白色に変色して磨いても取れません。むし歯でしょうか?
この様なご質問ありました。
こちらは、初期のむし歯(う蝕)である可能性が高いと思われます。
う蝕は歯の表面に付着して歯垢の中で細菌が産生した酸により歯が溶ける(この程度を脱灰と言います)疾患です。う蝕は歯の表面がざらついたり、小さな穴があるのを見つけたり茶色に変色していることによって気が付くことが多いのですが、たとえ小さくとも歯に穴があいた状態は、う蝕が少し進行しているのです。初期のう蝕はいきなり穴が開くのではなく、歯の平滑な面では色が白っぽく変化する、白濁として認められます。
歯のエナメル質は健全であれば透明感のある色ですが、初期う蝕では歯の一番表面ではなく、その下10~20ミクロンのエナメル質内で脱灰が最初に起こります。エナメル質の結晶が崩れて光の屈折により白濁として認められるのですが、この時点で、歯の表面にはまだ穴はあいてないのです。
しかし、この白濁として認められる初期う蝕は適切な対応があれば脱灰部分に無機成分(リン酸やカルシウム)が沈着して、元の硬いエナメル質に戻す事ができることが分かってきました。この現象を再石灰化と言います。再石灰化を促進するためには、歯垢の除去、無機成分である供給源である唾液の分泌を促すこと、フッ化物の継続的使用、専門家(歯科医師、歯科衛生士)による歯面清掃、キシリトールガムなどの使用などが勧められます。
痛くないむし歯《脱灰》
むし歯は、歯に歯垢が残ったままで酸がさらに作られて脱灰が進行し、エナメル質の内部はスカスカの状態になり、穴があいてしまう状態のことです。
むし歯の原因菌は、まず歯に付着して歯垢(プラーク)を作り、食べ物に含まれる糖質を使って酸を作ります。この酸が、エナメル質の内部から歯の成分であるカルシウムやリンを溶かし始めます。これを「脱灰(だっかい)」といいます。まだむし歯ではないので痛みなどはありません。食事をするたびにお口の中は酸性に傾き歯の表面を溶かす、これが脱灰です。
また、唾液が重要な役割を果たし、酸性に傾いたお口の中を中性に戻したり溶け始めていた歯の表面を修復することができることを、再石灰化と言います。
普段、お口の中ではこの≪脱灰≫と≪再石灰化≫を繰り返しています。そして再石灰化が
間に合わないとむし歯ができるということです。歯の成分が溶け出す脱灰が始まり歯に穴があく一歩手前の状態を【初期むし歯】と言います。この状態であれば、まだ修復することができます。再石灰化を促してむし歯にさせないことが非常に大切だと言うことです。
削らなくても治せるむし歯がある?
正確には「むし歯」ではなく「初期むし歯」と言われるものです。
歯の表面に白い斑点が見られたり、茶色っぽく変色しているだけで、痛みはまったくありませんが、そのまま進行すると治療が必要なむし歯になってしまいます。
定期的な歯科健診で早期発見できれば、治療せずに適切なケアによって進行を防ぐことができます。
むし歯は「痛くなってから」では、神経を取ったり、つめもの・かぶせものを外しての大掛かりな再治療などが必要になってしまいます。歯を守るには定期的なチェックが欠かせません。
治療した歯ほど再発しやすい?
「つめもの」や「かぶせもの」が装着され、「治療が終わってもう安心だ」と思われる方も少なくないでしょう。
しかし!実は、治療した箇所は以前よりもさらにむし歯になりやすい環境になっています。その理由は「つめもの」や「かぶせもの」の隙間。
もちろん、これらはとても精度が高く作られていますが、長年の使用と共に少しずつ隙間ができてしまいます。
しかも一度むし歯になったということは、その原因となるプラークが溜まりやすい場所でもあります。ですので、治療したところほどしっかりケアする必要があるのです。
6月4~10日は 歯の衛生週間
6月4日は6(む)と4(し)の語呂合わせで、「むし歯予防の日」です。
また、6月4~10日までの1週間は、厚生労働省・文部科学省・日本歯科協会などが「歯の衛生週間」を実施しています。
日本人男性の平均寿命は78歳、女性は85歳と、世界一の長寿大国です。
しかし、残念ながら、歯の寿命は50~60歳代で、高齢になるに従って、歯を失う人が多いのが現状です。
日頃から歯磨きなどの口腔ケアをしっかり行っていれば、歯の寿命をもっと延ばすことができます。
最近では、80歳まで20本の自分の歯を持とうという「8020運動」も提唱されています。
「歯の衛生週間」をきっかけに、歯を長生きさせるための口腔ケアを実践する習慣を身につけましょう。
歯が無いことの悪影響とは?
何らかの原因で抜けてしまった歯をそのまま放置してはいませんか? 歯が無い状態は、実は皆さんが想像している以上に大きな悪影響を及ぼします。
奥歯が無くなると確実に「噛めなく」なります。
特に前から6・7番目の奥歯(大臼歯)を1本失っただけで、すりつぶす力が30%も落ちると言われています。
にっこり笑ったときに歯が抜けていたら、印象としてプラスに働くことはまずありません。
さらに、前歯が無くなると息漏れしたり発音が不明瞭になったりするため、会話にも問題が出ます。
抜けた所だけではない悪影響
歯は隣同士の歯が倒れないようにお互い支え合っています。歯が無くなってしまったまま放置すると、隣の歯が傾斜したり、まわったりしてしまいます。
無くなった歯の反対側の歯は、噛み合う相手を失ってしまうことで、時間と共に歯が浮いてきてしまい、伸びたようになります。
抜けたまま放置すると、歯と歯の間が広くなります。すると、食べかすがつまりやすくなり、むし歯を引き起こします。
しかも、それは歯と歯に隠れ気づきにくいため、大きくなって痛むまで発見しにくいむし歯です。
隙間につまった食べかすは、むし歯だけでなく歯周病も引き起こします。出血から始まり、やがて歯を支える骨を溶かしはじめ、最後には歯が抜けてしまいます。
さらに歯周病は、心臓病、脳卒中、糖尿病といった全身疾患にも影響があります。
抜けた歯を放置することは、そこが「噛めない」「見た目が悪くなる」だけでなく、お口全体にも影響を及ぼし、最終的には全身へも行き渡って寿命までも短くします。
健康長寿のためにも、もし抜けたまま放置している歯があったら、ぜひ今すぐご相談ください。
今日は、歯を失うリスクのある歯の事を更新します。
皆さんは「歯を突然失う」ということを聞くと、事故などで失う事をイメージされると思います。しかし多くは病気などが進行して抜けるケースで、ゆっくり進行していくため、長い間本人にも自覚のない場合がほとんどです。このように「将来抜ける可能性の高い歯」はある程度予測ができます。
可能性①
歯茎からの出血
歯茎からの出血が頻繁になる方は歯周病の可能性が高いです。
成人の80%前後が歯周病になっているにもかかわらず、自分がそうだとわかっている人、あるいは自分が歯周病のどのレベルであるのか知っている人は、意外に少ないようです。
歯ぐきからの出血は「歯の磨き過ぎ」ではなく歯周病菌が繁殖し炎症を起こしている可能性が高いです。
歯周病は進行すると歯を支える骨を溶かし、放置しておけば歯が抜けてしまう病気です。
可能性②
神経を取った歯
歯の神経を取る治療や、歯の神経が腐ってしまい、歯の根の治療を行っている場合、中断すると歯を残すことが出来なる事があります。歯の内部は抵抗性が弱いため、あまり放置されると、虫歯が進行したり、根の内部が汚れたりします。1ヶ月ほどの中断でも影響があると考えられます。
可能性③
仮歯のままでの放置
仮歯や仮の詰め物のまま放っておくと、むし歯が広がったり、歯茎の炎症、歯の根の中の感染などを起こすことがあります。仮歯は、一時的に見た目が元のように戻りますが、プラスチック状の樹脂のため、材質的に長期間の使用に耐えることが出来ません。
時間の経過とともにすり減ってしまい、その分、歯が倒れたり、移動したりしてしまいます。痛みがない、見た目が良くなったからと自己判断で治療を中断せず、最後まで通院してください。
それではまた更新します☆
歯科医院で必ず撮影するパノラマレントゲン
こんにちは、西田歯科医院です。
歯科医院で撮影するレントゲンについてです。
パノラマレントゲン撮影は、歯を含んだあごの骨全体を映します。
腫瘍、唾石、骨折などの診断をする場合に用いられます。 撮影は立位または座位で行い、撮影中は顔の周りを装置が 回転します。
パノラマレントゲンは、上は眼窩(目の周囲)から下は下顎オトガイ部(下顎)までの範囲を一度に撮影することができます。当然上顎の歯、下顎の歯も写ってきます。
パノラマレントゲンを撮影することによって以下のことがわかってきます。
1.むし歯の有無
2. 歯周病の程度
3. 親知らずの状態
4. 顎の骨の中にある病気の有無
5. 顎関節(顎の関節)の状態
6. 上顎洞(副鼻腔)の状態
7. 歯科の治療歴
8. 被せ物の状態
9. 過剰歯の存在
10. 子どもの場合過剰歯、欠損歯のチェック
上記のように、目視では見ることができず気づけないお口の内部の全体の状態もこちらでは確認することができるます。
同時に、過去の治療歴も一目で把握することが可能です。
患者様がこれまでどのような病気を患い、どのような歯科治療を受けてきたのか、1枚の画像に集約されているのです。パノラマレントゲンは、定期的に撮影しておくことで有益な記録を残すことにつながります。
食べる回数とむし歯の関係とは?
甘いものを食べたりジュースなどをのむと虫歯になりやすいと言われていますが、実は原因はそれだけではありません。
むし歯になりやすい方は、『食べる回数』が多いことが多々あるようです。
朝昼晩の3回の食事をするのが基本ですが、
間食をすることもあると思うので食事の回数は意外と多いことになります。
回数が多ければ多いほど歯の再石灰化が遅れるとされています。
虫歯は歯をみがくことで避けることができるといわれていますが、
いくら歯を磨いたとしても食事の回数が多いとあまり意味がなくなってきますので要注意です。
【歯の神経】と歯科医院でも、一般でも良く聞きますが、
この神経は実は神経だけではなく、歯への栄養を供給する血管も含み歯髄と呼ばれるものなのです
。歯の神経は専門用語で「歯髄」といいます。 歯髄は歯の神経だけでなく、たくさんの血管を含んでいて、歯の健康に大きな役割を持っています。
冷たいものや熱いものがしみたりするのはこの歯髄のためです。
歯に大きな虫歯ができて歯髄に達してしまった、怪我をして歯が折れてしまい歯髄が露出してしまった、など様々な理由で歯髄を除去しなければいけない場面があります。
放っておくと、歯髄は腐ってしまい、細菌が歯の根を伝わって顎の骨へ侵入していくことになります。
そのため、痛みを取り除き細菌の広がりを阻止するために神経を取ります。
しかし、神経を取るときに栄養血管も除去されるため、歯は脆くなり、寿命が短くなります。残せる神経は極力残すようにしています。
歯の神経を取る事になってしまった場合は、抜髄という処置になります。
【抜髄が必要となる症状】
・ズキズキと脈を打つように強く痛み、
場合によっては健康な反対側の歯が痛くなったり頭痛がしたりと、痛む箇所がわからなくなる。
・原因となる歯に触れると飛び上がるほどの痛みがある。
・入浴・運動・夜間就寝時など、体温が上がると痛みが強くなる。
・痛み止めを飲むと少し痛みが和らぐが、薬が切れてくるとまた痛み出す。
・冷たい水を口に含むなど、冷やすことで一時的に痛みが和らぐ。
歯の神経を取る事なく、健康な状態で残す為にもむし歯治療は早めに、そして最後まで
行いましょう
むし歯のできやすい場所はありますか?
歯のかみ合わせの凸凹したところ
歯と歯の間
歯と歯肉との境の部分
この3カ所が三大不潔域と言われ、むし歯が特にできやすい場所です。
ここを重点的に清掃してきれいにしましょう。
むし歯はどのようにしてできるのですか?
歯の条件(質、形、歯並びなど)
細菌(むしばに関与する微生物)
食品(微生物の栄養源になりやすい砂糖など)
時間(微生物が活動して歯を溶かす時間)
むし歯菌が大好きな条件です!
この4つの条件にならないよう、作らないようにすれば必然的にむし歯予防となります。
食べるものと時間
食べ物
砂糖類を多く食べるとむし歯の原因菌がふえてむし歯になりやすくなります。
糖質は発育に必要で生体にとってエネルギー源ですが、糖分の補給と味覚は別のものです。
バランスのとれた食事で充分に糖質は補えます。
時間
むしば菌が食べかすを分解し酸を作り、歯を溶かすのです。歯に食べかすがついている時間をできるだけ短くするように心がけましょう。