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酸蝕症
2025.09.08更新
歯の表面を被っているエナメル質は、リン酸カルシウムでできている人体で最も硬い組織です。ところが、強い酸に触れると化学反応を起こして分解し、溶けてしまいます。
エナメル質が溶けてしまうと、その下にある軟らかい象牙質がむき出しの状態になり、食べものを噛んだり歯みがきをしたりする時の摩擦でどんどんすり減ってしまいます。
こうした状態を放っておくと、冷たいものがしみる知覚過敏症になったり、むし歯が一気に進行したりするなど、さまざまなトラブルを引き起こすことになります。
この現象を「歯の酸蝕(さんしょく)」といい、酸蝕によって歯が病的に傷んでしまった状態を「酸蝕症」または「歯牙酸蝕症」と呼びます。
たとえば1日2回、歯が酸に触れる機会があり、口をゆすがずにいるとエナメル質が酸蝕症のリスクにさらされます。
酸蝕症にかかった歯には、次のような特徴がみられます。
・知覚過敏を起こして冷たいものがしみやすい
・歯全体が丸みを帯びる
・エナメル質が濁って見えたり、内部の象牙質が透けて見えたりする
・前歯の表面がスベスベしてツヤがある
・前歯の先端部分が透けており、ヒビが入ったり、欠けたり、ザラついたりする
・酸蝕により奥歯のすり減りが加速し、深い溝やへこみがみられる
酸蝕症は、むし歯や歯周病に続く第三の歯の疾患で、現代の生活習慣病です。
定期的に歯科医院を受診し、歯の健康状態をチェックしてもらいましょう。